@nqounetです。
昔作ったMojolicious::Liteのサンプルを発見したので、振り返りながら解説を試みます。
第1回はプレースホルダとパラメータです。
サンプルコード全体
Mojoliciousのバージョンは5.75で確認しています。
ファイル名はなんでも良いですが、ひとまずmyapp.plと考えてください。
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解説
Line 1 - 3
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これらは毎回書くことになります。
use strict;やuse warnings;は書かなくてもuse Mojolicious::Liteすれば自動的に有効になります。
最近(というか、バージョン3.69以降なので結構経ちます)は「use utf8;」も自動的に有効になります。 いずれにしろ、書いてあっても害はありません。
Line 5
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これは、URLによる処理の振り分けを指定しています。
この場合は、トップページにアクセスすると、その後に書いたコードリファレンスが実行されます。
このスクリプトをmorbo myapp.plで起動している場合、http://localhost:3000にアクセスすれば、/everything/54?name=hogeへリダイレクトします。
リダイレクトは、例えばログインの処理の後にメンバーのページを表示したり、POSTの処理後に元のページへ戻したりするのに使えます。
ちなみに、これは単にアドレスバーに入力するのが面倒だったので書いたものです。
Line 7 - 9
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ここがこのサンプルの肝です。
/everything/:stuffの:stuffは、プレースホルダと言って、この部分に含まれた文字はあとで取り出すことができます。
このサンプルでは、:stuffに対して色々と条件をつけています。
配列のリファレンス(今の場合は[stuff => qr/\d+/])を渡すと、有効にする値を指定することができます。指定できる値は正規表現(使えない機能もあります)、または配列のリファレンスで指定することができます。
ハッシュのリファレンス(今の場合は{stuff => 23})を渡すと、初期値を指定することができます。初期値を指定すると、プレースホルダ部分がない場合でもマッチするようになります。
URLのパスで考えると、/everything/98や/everything、/everything/がマッチします。
/everything/abや/everything/3gはマッチしません。
コードリファレンスの中身ですが、これは後で出てくるwelcome.html.epをテンプレートにしてレンダリングするようになっています。
Line 11 - 12
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最初の行は、ログレベルを変更しています。ログレベルにはdebug,info,warn,error,fatalの5段階があり、今のようにerrorを指定するとerrorとfatal以外が表示(または記録)されないようになります。
Mojolicious::Liteは、自動的にデバッグしやすい程度にログを出してくれますが、ここではそれを表示しないようにレベルを変更しています。
本文の最後にはapp->start;を書きます。
定義してきたアプリケーションをこの文で起動させます。
Line 14 - 17
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__DATA__以降はテンプレートなどを書くことができます。
@@ welcome.html.epというのは、次に@@が出てくるまでの範囲をwelcome.html.epというファイルとして扱います。
renderで呼び出しされた後、このテンプレート内では、:stuffに入った値が$stuffとして使用できます。
また、paramという命令で、パラメータから値を取得できます。
この場合は、パラメータのnameで取得できる値を直接表示します。
多機能だけど必要なところだけ使えばOK
Mojoliciousを使うと、とても簡単にURLに対応する処理を書くことができます。
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