はじめに
先日、GitHub Copilotの支援を受けながら「Rubyのfalsyな値は2つだけ」という記事を作成しました。本記事では、その過程で得られた知見と体験を記録します。
過去記事への参照を匂わせてみた
今回の記事作成時、少し実験的なことを試みました。「過去に言及している記事がある」と匂わせてみたのです。
実際のところ、これは思い込みでした。Rubyのfalsy値について直接言及した過去記事は存在しませんでした。しかし、興味深いことが起きました。
Copilotは過去のPerl記事の中から、「偽」や「真」という概念にわずかに触れている記事を探し出してきたのです。見つけてきたのはPerlで自走するエンジニアに必要なたった1つのモジュールという記事で、Test::Moreのok()で真偽値を確認する話が含まれていました。この発見には感心しました。直接的な記事がなくても、関連するコンテキストを持つ記事を見つけ出す能力があることがわかりました。
この経験から、匂わせ程度でも記事へのリンクを作成することは可能だと感じました。ただし、実際に該当する記事が存在するかどうかは事前に確認しておくべきでしょう。
技術的な正確性の確保
記事作成の過程で、いくつかの修正を細かく指定しました。技術的な内容を扱う記事では、正確性が特に重要です。
修正した主なポイント
今回のセッションでは、以下のような修正を行いました。
- 例示をJavaScriptからPerlに変更
- 存在しない過去記事へのリンクを削除
User.findをUser.find_byに統一- 紛らわしい空配列の例を削除
- boolean値の意図を明確化
自分で書く時以上に調べた
AIの出力を確認・修正する過程で、自分で一から書く時以上に技術的な内容を調べ、実際にコードを動かして検証しました。これはバイブ・ブロギングの意外な副産物かもしれません。
AIが生成した内容を鵜呑みにせず、しっかり検証することで、より正確で信頼性の高い記事になります。
PR #6の記録
この記事作成のプルリクエストとセッションは以下で確認できます。
- https://github.com/nqou-net/www.nqou.net/pull/6
- https://github.com/copilot/tasks/pull/PR_kwDOJQnkT860pmAG
実際のやり取りを見ると、どのような修正指示を出し、どのように記事が改善されていったかがわかります。
まとめ
バイブ・ブロギングでの記事作成は、単にAIに任せきりにするのではなく、人間とAIの協働作業です。特に技術記事では、以下の点が重要だと再認識しました。
- 過去記事への参照は匂わせでもある程度対応できるが、事前確認が望ましい
- 技術的な正確性は人間が責任を持って確認すべき
- 修正のやり取りを通じて、むしろ深い理解が得られることもある
今後もバイブ・ブロギングの実践を続けながら、より良い記事作成のワークフローを模索していきたいと思います。
脚注
- 本記事はバイブ・ブロギングで作成しています