はじめに - faviconだらけのブログという悩み
技術ブログを運営していると、記事の内容は充実していても、見た目の問題に直面することがあります。私の場合、それは「画像がfaviconだらけ」という状態でした。
外部リンクをlinkcardで表示すると、リンク先のfaviconが並ぶだけで、パッと見た印象が地味なんですよね。「もうちょっとビジュアル的に華やかにしたいなぁ」とは思いつつ、自分で画像を作る時間もセンスもない…。
そんなとき、Qiitaでこんな記事を見つけました。
「エンジニアの『絵で説明して』問題、Nano Banana Pro(Gemini 3 Pro Image)でどこまで解消できるか試してみた」というタイトルに惹かれて読んでみたところ、これが面白そう!軽い気持ちで試してみることにしました。
Nano Banana Proとの出会い
Nano Banana ProはGemini 3 Pro Imageをベースにした画像生成AIサービスです。テキストから画像を生成するだけでなく、文脈を理解して適切な画像を生成してくれるという特徴があります。
無料プランもあるとのことで、とりあえず登録してみました。
「これでfaviconだらけのブログから卒業できるかも!」という期待を胸に、さっそく試してみることに。
最初の失敗 - URLを渡してみたら…
最初のアプローチは単純でした。「記事のURLを渡せば、その内容を理解して適切な画像を生成してくれるんじゃないか?」と考えたんです。
実際にURLを指定して生成を試みました。
結果は…まさかの失敗。
URLをただの文字列として解釈してしまい、なぜかURL文字列そのものを含んだ謎の画像が生成されてしまいました。「あー、そういうことじゃないのね」と苦笑い。
ただし、生成された画像自体のクオリティはすごかったんです。何をどう補完したのかは全く不明ですが、ビジュアル的には本格的な仕上がり。これには「おお…!」となりました。
成功体験 - 原稿から驚きの画像が生成された
気を取り直して、別のアプローチを試すことに。今度は記事の原稿ファイルを直接アップロードして、「この原稿の内容からイメージされる画像を生成してください」という指示を出してみました。
そして生成されたのがこちら:

「え!画像生成AIってこんなところまで来てるの!!」
正直、予想を遥かに超えていました。
私が指示したのは「ファイルの内容からイメージされる画像」というざっくりとしたものだけ。それなのに、原稿の内容を理解して、記事のテーマに合った画像を生成してくれたんです。
細かいプロンプトエンジニアリングとか、呪文みたいな指示とか、そういうのは一切なし。それでこのクオリティ。
センスも絵心もない私でも、イケてる見た目のブログ記事が作れそうな予感がしました。
無料プランの限界と他サービスとの比較
感動もつかの間、現実に引き戻されます。
無料プランだと、生成できる画像は2枚くらいが限界でした。ブログ記事って、アイキャッチ画像だけじゃなく、本文中にも説明用の画像を入れたいことが多いですよね。2枚では全然足りません。
「他の画像生成AIならもっと生成できるかな?」と思い、いくつかの他サービスも試してみました。
- 某画像生成サービスA: 無料枠は多いが、生成クオリティがイマイチ
- 某画像生成サービスB: デザイン的には良いが、文脈理解が弱い
- 某画像生成サービスC: プロンプトが難しすぎて使いこなせない
いろいろ試してはみたものの、Nano Banana Proの最初のインパクトが強すぎて、他のサービスがどうしても物足りなく感じてしまいました。
「文脈を理解して、ざっくりした指示でもちゃんと意図を汲んでくれる」という体験は、他ではなかなか得られませんでした。
まとめ - センスがなくてもイケてるブログに
今回のNano Banana Pro体験は、本当に予想以上のものでした。
良かった点
- 文脈理解力が高い: ざっくりした指示でも意図を汲んでくれる
- 生成クオリティ: プロが作ったようなビジュアル
- 使いやすさ: 複雑なプロンプトエンジニアリングが不要
課題
- 無料プランの制限: 2枚程度では実用的には厳しい
- コスト: 有料プランを継続的に使うかどうかは要検討
それでも、「センスや絵心がない人でも、イケてる見た目のブログになりそう」という可能性を感じられたのは大きな収穫でした。
faviconだらけのブログから卒業する日も、そう遠くないかもしれません。
画像生成AIの進化は想像以上。これからのブログ運営が楽しみになってきました。
追記: この記事のアイキャッチ画像も、もちろんNano Banana Proで生成しました。画像生成AIの実力、ぜひ体感してみてください!