Iteratorパターン(イテレータパターン)調査ドキュメント
調査概要
本ドキュメントは、GoF(Gang of Four)デザインパターンの一つである「Iteratorパターン(イテレータパターン)」について、最新かつ信頼性の高い情報を収集・分析した調査結果です。
- 調査実施日: 2026年1月1日
- 調査者: 10年以上の経験を持つ調査・情報収集専門家
- 調査範囲: 定義、構造、実装例、メリット・デメリット、類似パターンとの比較、実用例
1. Iteratorパターンの概要
1.1 定義と目的
要点:
- Iteratorパターンは、コレクション(集合体)の要素を順番に1つずつアクセスするための方法を提供するデザインパターン
- コレクションの内部構造(配列、リスト、ツリーなど)に依存せず、同じインタフェースで順番にアクセスできる
- 反復子(Iterator)オブジェクトを使って、コレクションの詳しい中身に触れずに処理を行う
根拠:
- GoFの定義によれば、Iteratorパターンは「集合体の要素を順番にアクセスするための統一インターフェースを提供し、集合体の内部表現を隠蔽する」パターン
- 「コレクションの要素にアクセスする方法」と「コレクション本体」を分離することで、内部実装の変更が利用側に影響しないようにする
- コレクションの走査ロジックを外部に移し、柔軟性と拡張性を高める
出典:
- Iteratorパターンとは|GoFデザインパターンの解説 | cstechブログ - https://cs-techblog.com/technical/iterator-pattern/
- GoFデザインパターン23個を完全に理解するブログ #16 Iterator(イテレータ)-MYNT Blog - https://blog.myntinc.com/2025/11/gof23-16-iterator.html
- 「Iterator」パターンとは?サンプルを踏まえてわかりやすく解説!【Java】 - https://tamotech.blog/2025/04/22/iterator/
- Java : Iterator パターン (図解/デザインパターン) - プログラミングTIPS! - https://programming-tips.jp/archives/a0/97/index.html
信頼度: 高(GoF書籍ベース、複数の技術サイトで一貫した定義)
1.2 GoF(Gang of Four)における位置づけ
要点:
- Iteratorパターンは、GoFの23パターンにおける「振る舞いパターン(Behavioral Patterns)」に分類される
- 振る舞いパターンは、オブジェクト間のやり取りや責任分担の方法を整理するパターン群
- Iteratorは「集合体要素へのアクセス方法を分離し、列挙処理を統一的に行える」という振る舞いに着目している
根拠:
- GoFは23のデザインパターンを「生成(Creational)」「構造(Structural)」「振る舞い(Behavioral)」の3つに分類
- Iteratorは「振る舞いパターン」の11パターンの一つ
- 他の振る舞いパターンには、Observer(通知)、Strategy(手順切替)、Command(命令カプセル化)などがある
出典:
- 【デザインパターン】デザインパターンの概要まとめ(GoF 23パターン) #アーキテクチャ - Qiita - https://qiita.com/nozomi2025/items/5a1fdb34fbf38644db17
- Javaデザインパターン23種考察2025|GoFから学ぶ実践的設計手法の全体像 | はとはとブログ - https://hatohato.jp/blog/core/single.php?id=141
- デザインパターン入門 (GoF) 目的と効果をやさしく解説 | エーテリア - https://aetheria.jp/programming/4483/
信頼度: 高(GoF公式分類)
1.3 パターンの構造と登場人物
要点:
Iteratorパターンは以下の4つの要素で構成される:
Iterator(反復子)
- コレクションの要素を順番に取得するためのインターフェース
- 典型的なメソッド:
hasNext()(次の要素があるか確認)、next()(次の要素を返す) - すべての具体的なイテレータの基底インターフェース
ConcreteIterator(具体的な反復子)
- Iteratorインターフェースを実装したクラス
- 実際にコレクションを走査するロジックや、現在の位置情報などを保持
- 集合体の具体的な実装に依存して要素を返す
Aggregate(集合体)
- Iteratorを生成するためのインターフェース
- 自身のコレクション専用のイテレータ(Iterator)を返す
iterator()などのメソッドを持つ - コレクション全体を表すインターフェース
ConcreteAggregate(具体的な集合体)
- Aggregateインターフェースを実装し、実際のコレクション(List、Array、など)の管理を行うクラス
- 自分自身のConcreteIteratorを返す
- 要素の追加や削除などのコレクション操作も提供
根拠:
- これらの役割分担により、集合体の内部構造とアクセス方法が分離される
- クライアントはIteratorインターフェースのみに依存し、具体的な集合体の実装を知る必要がない
- 異なるデータ構造に対しても同じAPIで走査できるため、コードの共通化・部品化が進む
クラス図(概念図):
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出典:
- Iteratorパターン #デザインパターン - Qiita - https://qiita.com/katsuya_tanaka/items/ba07b651a9eda330b0ba
- デザインパターン Iteratorパターンの学習 - Zenn - https://zenn.dev/junyamachida/articles/f2d32587660ec6
- Iterator パターン - デザインパターン入門 - IT専科 - https://www.itsenka.com/contents/development/designpattern/iterator.html
- Iterator Design Pattern - GeeksforGeeks - https://www.geeksforgeeks.org/system-design/iterator-pattern/
信頼度: 高(複数の技術サイトで一貫した構造説明)
2. Iteratorパターンの用途
2.1 典型的な使用場面
要点:
データの順次処理を行うとき
- for文、while文より抽象化して利用
- コレクションの内容を1つずつ処理する
異なるコレクション型の統一的な走査
- Array、LinkedList、Tree、Stackなど異なるデータ構造でも同じインターフェース
- データ構造の変更に強い設計
コレクションの中身を外部から変更されたくない時(カプセル化)
- 読み取り専用のアクセスを提供
- 内部構造を隠蔽して保護
根拠:
- 内部構造の隠蔽により、利用側は詳細実装に依存せず要素にアクセスできる
- コレクションの管理と走査ロジックを分離することで、変更容易性や責務分割を促す
出典:
- Iterator - refactoring.guru - https://refactoring.guru/ja/design-patterns/iterator
- デザインパターン-Iterator - ももの知恵の樹 - https://momo-chienoki.com/DesignPattern/DesignPattern_Iterator/
- Javaにおけるイテレータパターン:順次要素アクセスをマスターする - https://java-design-patterns.dokyumento.jp/patterns/iterator/
信頼度: 高(複数の技術記事で一貫した説明)
2.2 適用例
要点:
プログラミング言語の標準ライブラリ
- JavaのCollection API(List、Set、Map)で
Iteratorやforeachがサポートされる - C++のSTL(Standard Template Library)のイテレータ
- PythonのIteratorプロトコル
- C#のIEnumerable/IEnumeratorインターフェース
- JavaのCollection API(List、Set、Map)で
カスタム集約クラス
- 自作の
BookShelfやShoppingCartなど独自集合体で.iterator()として外部に走査インターフェースを提供 - ビジネスロジック固有のコレクション
- 自作の
データベースアクセス
- JDBCのResultSetなど、カーソルベースのデータアクセス
- ORMフレームワークのクエリ結果イテレータ
キュー、スタック、ツリー走査
- 走査ロジックをIteratorが持つことで、走査手順のカスタマイズや逆順など柔軟性を高められる
- 深さ優先探索(DFS)、幅優先探索(BFS)などのアルゴリズム実装
根拠:
- 多くの現代プログラミング言語の標準ライブラリにIteratorパターンが組み込まれている
- フレームワークやライブラリのAPI設計でも広く採用されている
- コレクション走査の標準的な手法として確立されている
出典:
- デザインパターン入門Iteratorパターンについて - Zenn - https://zenn.dev/komorimisaki422/articles/5821f864971fd8
- 「Iterator」パターンとは?サンプルを踏まえてわかりやすく解説!【Java】 - https://tamotech.blog/2025/04/22/iterator/
- Iteratorパターンとは | GoFデザインパターン | ソフトウェア開発日記 - https://lightgauge.net/journal/object-oriented/iterator-pattern
信頼度: 高(実際の活用事例として広く知られている)
3. 実装例
3.1 Perlでの基本実装
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実装のポイント:
Iteratorクラスは抽象的なインターフェースを定義BookShelfIteratorが具体的な走査ロジックを実装BookShelfは集合体として要素を管理し、iterator()メソッドでイテレータを返す- クライアントコードは
BookShelfの内部構造(配列)を知る必要がない
バージョン情報: Perl 5.10以上
3.2 シンプルなPerlイテレータの例
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3.3 CPANモジュールの活用
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出典:
- UR::Iterator - API for iterating through data - metacpan.org - https://metacpan.org/pod/UR::Iterator
- Higher-Order Perl - https://hop.perl.plover.com/book/pdf/04Iterators.pdf
- manwar/Design-Patterns: Design Patterns in Modern Perl. - GitHub - https://github.com/manwar/design-patterns
信頼度: 高(CPAN公式モジュール、GitHub実装例)
3.4 Perlの標準機能(ファイルハンドル)
Perlではファイルハンドル自体がイテレータとして機能する。これは言語レベルで設計思想に組み込まれている:
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利点:
- ファイルが巨大でも、一度に全てメモリに読み込まず必要な行だけ順次取得できる
- メモリ効率が良い
- ストリーム処理に適している
3.5 Java実装例(参考)
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4. Iteratorパターンの利点と欠点
4.1 利点(メリット)
1. 内部構造の隠蔽・カプセル化
- 要点: コレクションの内部構造(例えば配列、リスト、集合など)を隠蔽できるため、利用側は詳細実装に依存せず要素にアクセスできる
- 根拠: クライアントはIteratorインターフェースのみに依存し、集合体の実装変更の影響を受けない
- 信頼度: 高
2. 統一インタフェースによる再利用性向上
- 要点: 異なるデータ構造に対しても同じAPIで走査でき、コードの共通化・部品化が進む
- 根拠: for-each(拡張for)構文による走査など、言語レベルでのサポートが受けられる
- 信頼度: 高
3. 走査方法の柔軟な拡張
- 要点: 順方向、逆方向、さまざまな条件による走査がIteratorの実装次第で可能
- 根拠: 仕様変更が反復子(Iterator)だけで完結しやすい
- 具体例:
- 順方向イテレータ
- 逆方向イテレータ
- フィルタリングイテレータ
- スキップイテレータ
- 信頼度: 高
4. 集合体(Aggregate)と走査ロジック(Iterator)の分離
- 要点: 集合体オブジェクトと走査方法の独立性が保たれ、単一責任原則に則り保守性も向上
- 根拠: 各クラスが明確な責務を持つため、変更の影響範囲が限定される
- 信頼度: 高
5. 複数の走査を同時実行可能
- 要点: 複数のIteratorインスタンスを生成することで、同じコレクションに対して独立した走査が可能
- 根拠: 各Iteratorが独自の状態(現在位置)を保持する
- 信頼度: 高
出典:
- OSSのデザインパターン解説シリーズ:Iterator - Zenn - https://zenn.dev/neko_student/articles/5e9849afcdef0d
- 【デザインパターン】イテレータパターンとは?データ構造を柔軟に扱う設計手法を解説 | テクリエイトアカデミー - https://tech.mychma.com/%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%91%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%81%A8%E3%81%AF%EF%BC%9F%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E6%A7%8B%E9%80%A0%E3%82%92%E6%9F%94%E8%BB%9F%E3%81%AB%E6%89%B1/5487/
- デザインパターン-Iterator - ももの知恵の樹 - https://momo-chienoki.com/DesignPattern/DesignPattern_Iterator/
4.2 欠点(デメリット)
1. クラス数が増える
- 要点: 各コレクション型ごとに専用のIteratorクラスが必要になり、設計によってはクラス数が多くなる
- 根拠: Iterator、ConcreteIterator、Aggregate、ConcreteAggregateの最低4クラスが必要
- 対策: 必要性を慎重に検討し、シンプルなケースでは標準ライブラリの機能を活用する
- 信頼度: 高
2. 複雑なランダムアクセスが困難
- 要点: Iteratorは基本的に線形走査向け。配列のようなランダムアクセスには適していない場合がある
- 根拠:
hasNext()とnext()のシーケンシャルなアクセスが前提 - 対策: ランダムアクセスが必要な場合は、別の設計パターンやインデックスベースのアクセス方法を検討
- 信頼度: 高
3. 実装コストが増加することも
- 要点: 非常にシンプルなコレクションであれば、わざわざIteratorパターンを適用することで実装が冗長になる場合がある
- 根拠: オーバーエンジニアリングのリスク
- 対策: 規模と複雑さに応じて適用を判断する
- 信頼度: 中
4. 複数の走査方法を同時に扱う場合の注意
- 要点: 一つのコレクションで複数のIteratorインスタンスを同時持つ場合、内部状態管理(例えば走査位置)が煩雑になることがある
- 根拠: 状態管理の複雑性
- 対策: 適切な設計とドキュメント化
- 信頼度: 中
出典:
- 设计模式- 迭代器模式(Iterator Pattern)结构|原理|优缺点|场景|示例-CSDN博客 - https://blog.csdn.net/piaomiao_/article/details/138190855
- Iteratorパターン #デザインパターン - Qiita - https://qiita.com/katsuya_tanaka/items/ba07b651a9eda330b0ba
- JavaのIteratorの利点と欠点は何ですか? - Blog - Silicon Cloud - https://www.silicloud.com/ja/blog/java%E3%81%AEiterator%E3%81%AE%E5%88%A9%E7%82%B9%E3%81%A8%E6%AC%A0%E7%82%B9%E3%81%AF%E4%BD%95%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B%EF%BC%9F/
4.3 注意点
1. Iteratorの有効性
- 要点: 削除・追加操作中(コレクションの構造変更)にIteratorで走査すると、例外(ConcurrentModificationExceptionなど)が発生することがある
- 対策:
- イテレーション中のコレクション変更を避ける
- 削除が必要な場合は、Iteratorの
remove()メソッドを使用(言語・実装により異なる) - CopyOnWriteコレクションを使用する
- 信頼度: 高
2. イテレータ利用の設計指針
- 要点: コレクションの要素数が非常に膨大・複雑な場合は、走査負荷やメモリ使用量なども考慮して設計する必要がある
- 対策:
- 遅延評価(Lazy Evaluation)の検討
- ストリーム処理の活用
- ページング処理の導入
- 信頼度: 中
3. 統一API採用の意義
- 要点: 標準ライブラリなどでIterator(反復子)パターンが採用されている場合は、独自実装せず伝統的APIを利用するのが望ましい
- 対策: 言語やフレームワークの標準機能を優先的に使用する
- 信頼度: 高
出典:
- OSSのデザインパターン解説シリーズ:Iterator - Zenn - https://zenn.dev/neko_student/articles/5e9849afcdef0d
- Iterator - refactoring.guru - https://refactoring.guru/ja/design-patterns/iterator
5. Iteratorパターンの種類
5.1 外部イテレータ(External Iterator)
要点:
- コレクションから要素を順に取り出すことを「外部」から操作できる仕組み
- 代表例はJavaの
Iterator、C++ STLのイテレータ - 利用者側で「次へ移動」「現在の要素取得」などを明示的に書く(while/forループなど)
- 途中でbreakやcontinue、複雑な処理が可能
特徴:
- カーソルベース(cursor-based)のイテレータがこの外部イテレータに含まれる
- 「現在位置(カーソル)」を持ち、
next()やhasNext()等で手動で制御する - 一部だけ取り出してループを抜ける、複数コレクションを横断することも可能
出典:
- [雑記] 内部イテレータと外部イテレータ - C# によるプログラミング入門 - https://ufcpp.net/study/csharp/sp2_itpattern.html
- イテレータ - Wikipedia - https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF
信頼度: 高
5.2 内部イテレータ(Internal Iterator)
要点:
- イテレータ処理の流れをコレクションやデータ構造側で持つ方式
- 例えばRubyのeach、C#のList.ForEachなど、「処理自体」を高階関数やブロック/ラムダで渡す
- 利用者は処理内容だけを渡し、「繰り返し」は内部で完結する
特徴:
- 途中でループを抜けたり、複雑な条件制御を入れるのがやや面倒(breakやcontinueが難しいか書き方に工夫がいる)
- コードがシンプルで宣言的になる反面、反復の流れ制御は制限される
出典:
- [雑記] 内部イテレータと外部イテレータ - C# によるプログラミング入門 - https://ufcpp.net/study/csharp/sp2_itpattern.html
- イテレータとは? 意味をやさしく解説 - サードペディア百科事典 - https://pedia.3rd-in.co.jp/wiki/%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF
信頼度: 高
5.3 比較表
| 種類 | イテレータ所有者 | ループ制御 | 状態保持 | 利用例 |
|---|---|---|---|---|
| 外部イテレータ | 利用者(外部) | 柔軟 | カーソル | Java/C++/Pythonなど |
| 内部イテレータ | コレクション側 | 不可/限定 | 不要 | Ruby.each/C#.ForEach |
| カーソルベース | 利用者(外部) | 柔軟 | カーソル | C++/Java/DB ResultSet |
補足:
- データベースアクセス(JDBCのResultSetなど)でも「カーソルベース外部イテレータ」が使われる
- 内部イテレータは宣言的でコードが短いですが、繰り返しを中断したり複雑な流れ制御は苦手
- 外部イテレータはより細かな操作ができ、イテレータ自体を渡す/合成するなど設計の自由度が高い
出典:
- イテレータ (iterator)とは?意味をわかりやすく簡単に解説 – trends - https://trends.codecamp.jp/blogs/media/terminology215
- Iteratorパターンとは|GoFデザインパターンの解説 | cstechブログ - https://cs-techblog.com/technical/iterator-pattern/
- Iterator - refactoring.guru - https://refactoring.guru/ja/design-patterns/iterator
信頼度: 高
6. 関連パターンと比較
6.1 Compositeパターンとの関係
要点:
- Compositeパターンで構築した木構造の走査にIteratorパターンを適用できる
- 深さ優先探索(DFS)や幅優先探索(BFS)などの走査アルゴリズムをIteratorとして実装
信頼度: 高
6.2 Factoryパターンとの関係
要点:
- Iteratorの生成にFactory Methodパターンを適用できる
- 異なる種類のIteratorを生成する際に有用
信頼度: 中
6.3 Mementoパターンとの関係
要点:
- Iteratorの現在位置をMementoとして保存し、後で復元することが可能
- 複雑な走査の状態管理に有用
信頼度: 中
7. まとめ
7.1 Iteratorパターンが適している場合
- コレクションの内部構造を隠蔽したい
- 異なるデータ構造に対して統一的なアクセス方法を提供したい
- 走査方法を柔軟に変更・拡張したい
- 複数の走査を同時に実行したい
- 標準的なfor-each構文を使いたい
7.2 Iteratorパターンが適していない場合
- 非常にシンプルなコレクションで、パターン適用がオーバーヘッドになる
- ランダムアクセスが主要な要件
- パフォーマンスが重要で、抽象化のオーバーヘッドが許容できない
7.3 現代的な活用
要点:
- 多くのプログラミング言語の標準ライブラリにIteratorパターンが組み込まれている
- ストリーム処理、関数型プログラミングの基礎となっている
- Reactive Programming(リアクティブプログラミング)の基盤技術
信頼度: 高
8. 参考文献・出典一覧
8.1 主要な参考サイト
- Iteratorパターンとは|GoFデザインパターンの解説 | cstechブログ - https://cs-techblog.com/technical/iterator-pattern/
- GoFデザインパターン23個を完全に理解するブログ #16 Iterator(イテレータ)-MYNT Blog - https://blog.myntinc.com/2025/11/gof23-16-iterator.html
- 「Iterator」パターンとは?サンプルを踏まえてわかりやすく解説!【Java】 - https://tamotech.blog/2025/04/22/iterator/
- Iterator - refactoring.guru - https://refactoring.guru/ja/design-patterns/iterator
- Iterator Design Pattern - GeeksforGeeks - https://www.geeksforgeeks.org/system-design/iterator-pattern/
8.2 Perl関連リソース
- UR::Iterator - API for iterating through data - metacpan.org - https://metacpan.org/pod/UR::Iterator
- Higher-Order Perl - https://hop.perl.plover.com/book/pdf/04Iterators.pdf
- manwar/Design-Patterns: Design Patterns in Modern Perl. - GitHub - https://github.com/manwar/design-patterns
8.3 その他の技術記事
- Iteratorパターン #デザインパターン - Qiita - https://qiita.com/katsuya_tanaka/items/ba07b651a9eda330b0ba
- デザインパターン Iteratorパターンの学習 - Zenn - https://zenn.dev/junyamachida/articles/f2d32587660ec6
- OSSのデザインパターン解説シリーズ:Iterator - Zenn - https://zenn.dev/neko_student/articles/5e9849afcdef0d
- イテレータ - Wikipedia - https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF
調査完了
本調査ドキュメントは、Iteratorパターンに関する包括的な情報を提供しています。
- 定義と目的の明確化
- GoFにおける位置づけ
- パターンの構造と登場人物
- 典型的な用途と適用例
- Perl、Javaでの実装サンプル
- 利点と欠点の詳細分析
- 外部イテレータと内部イテレータの比較
- 関連パターンとの関係
- 実践的な活用指針
信頼度の高い情報源から収集した内容を基に、技術記事執筆時の参考資料として活用できます。