Strategyパターン(振る舞いパターン)調査ドキュメント
調査目的
Strategyパターン(Strategy pattern)について包括的な調査を実施し、技術記事執筆時の情報源として活用できる調査ドキュメントを作成する。
- 調査対象: Strategyパターン(GoF 振る舞いパターンの1つ)
- 想定読者: デザインパターンを学びたいエンジニア、Perl/Mooでの実装に興味がある開発者
- 調査実施日: 2025年12月31日
1. 概要:Strategyパターンとは何か
1.1 定義と基本的な構造
要点:
- Strategyパターンは**振る舞いのデザインパターン(Behavioral Design Pattern)**の一つ
- アルゴリズムの集合を定義し、各アルゴリズムをカプセル化し、それらを交換可能にするパターン
- 実行時(ランタイム)にアルゴリズムを切り替えることができる
- Context(コンテキスト)、Strategy Interface(戦略インターフェース)、**Concrete Strategy(具体的な戦略)**の3つの要素で構成される
- 「継承よりも合成(Composition over Inheritance)」の原則を体現している
根拠:
- GoF(Gang of Four)の「Design Patterns: Elements of Reusable Object-Oriented Software」(1994年)で定義された23パターンの一つ
- アルゴリズムをクライアントコードから独立させ、実行時に選択可能にすることで、柔軟性と保守性を向上させる
- Open/Closed原則(拡張に開き、修正に閉じる)に従う設計を実現
出典:
- Wikipedia: Strategy pattern - https://en.wikipedia.org/wiki/Strategy_pattern
- GeeksforGeeks: Strategy Design Pattern - https://www.geeksforgeeks.org/system-design/strategy-pattern-set-1/
- Refactoring Guru: Strategy - https://refactoring.guru/design-patterns/strategy
- Stackify: Strategy Pattern - https://stackify.com/strategy-pattern-definition-examples-and-best-practices/
信頼度: 高(複数の著名な技術サイトおよび原典GoF書籍で一致した説明)
1.2 パターンの構成要素
要点:
Strategyパターンは以下の3つの主要コンポーネントで構成される:
Strategy Interface(戦略インターフェース)
- すべての具体的な戦略クラスが実装すべき共通のインターフェース
- アルゴリズムを実行するメソッド(例:
execute(),apply(),process())を定義 - Perlでは
Moo::Roleのrequiresで表現可能
Concrete Strategy(具体的な戦略)
- Strategy Interfaceを実装する個別のクラス
- 各クラスは異なるアルゴリズムや振る舞いを持つ
- 例:
CreditCardPayment,PayPalPayment,BankTransferPayment
Context(コンテキスト)
- Strategyオブジェクトへの参照を保持するクラス
- クライアントから渡されたStrategyに処理を委譲する
- 実行時にStrategyを切り替え可能(
setStrategy()メソッドなど)
Client(クライアント)
- 使用するStrategyを選択・設定する
- Contextを通じて処理を実行
根拠:
- GoF書籍およびデザインパターンの標準的な解説で共通して示される構造
- UML図やクラス図で視覚的に表現される一般的な構成
出典:
- GeeksforGeeks: Strategy Design Pattern - https://www.geeksforgeeks.org/system-design/strategy-pattern-set-1/
- Refactoring Guru: Strategy Structure - https://refactoring.guru/design-patterns/strategy
信頼度: 高
1.3 Strategyパターンの歴史的背景
要点:
- 1994年にGoF(Erich Gamma, Richard Helm, Ralph Johnson, John Vlissides)によって「Design Patterns」書籍で定義
- オブジェクト指向設計における「if/elseやswitchの氾濫」という問題を解決するために提案された
- 建築家Christopher Alexanderの「A Pattern Language」(1977年)の影響を受けている
- 現代のフレームワークやライブラリで広く採用されている(例:Java Collections Framework, Ruby on Rails, Springなど)
根拠:
- GoF書籍の序文および技術史の記録
- 複数のプログラミング言語の標準ライブラリで実装されている事実
出典:
- Wikipedia: Design Patterns - https://en.wikipedia.org/wiki/Design_Patterns
- Software Patterns Lexicon: History of Design Patterns - https://softwarepatternslexicon.com/object-oriented/introduction-to-object-oriented-design-patterns/history-of-design-patterns/
信頼度: 高
2. 用途:どのような場面で使われるか
2.1 Strategyパターンが解決する問題
要点:
Strategyパターンは以下のような問題を解決する:
if/elseやswitch文の肥大化
- 条件分岐が増えるとコードが複雑化し、保守が困難になる
- 新しい条件を追加するたびに既存コードを修正する必要がある
アルゴリズムの重複
- 似たような処理が複数箇所に散在する
- 変更時に複数箇所を修正する必要がある
テストの困難さ
- すべての分岐をテストするのが複雑
- モックやスタブが作りにくい
Open/Closed原則の違反
- 新機能追加時に既存コードを変更する必要がある
- 拡張性が低い
根拠:
- リファクタリング関連の技術記事で頻繁に言及される問題
- 実務プロジェクトでの経験則
出典:
- Dev.to: Don’t use if-else blocks anymore - https://dev.to/tamerardal/dont-use-if-else-blocks-anymore-use-strategy-and-factory-pattern-together-4i77
- StackOverflow: Replacing if-else with pattern - https://stackoverflow.com/questions/28049094/replacing-if-else-statement-with-pattern
- FreeCodeCamp: A Beginner’s Guide to the Strategy Design Pattern - https://www.freecodecamp.org/news/a-beginners-guide-to-the-strategy-design-pattern/
信頼度: 高
2.2 具体的な使用シーン
要点:
以下のような場面でStrategyパターンが有効:
1. 支払い処理システム
- クレジットカード、PayPal、銀行振込、UPIなど複数の支払い方法
- ユーザーが選択した方法に応じて処理を切り替える
- 新しい支払い方法の追加が容易
2. ファイル圧縮ツール
- ZIP、GZIP、TAR、BZIPなど複数の圧縮アルゴリズム
- ユーザー設定やファイルタイプに応じてアルゴリズムを選択
3. ソートアルゴリズム
- クイックソート、マージソート、バブルソートなど
- データサイズやパフォーマンス要件に応じて最適なアルゴリズムを選択
4. 割引計算
- 季節割引、会員割引、プロモーションコードなど複数の割引タイプ
- 適用条件に応じて適切な計算ロジックを実行
5. ゲーム開発(AI行動)
- 攻撃的、防御的、回避的など異なるAI戦略
- ゲーム状況(体力、距離など)に応じて動的に切り替え
6. ルーティング/ディスパッチャー
- URLパターンに応じて異なるハンドラーを実行
- HTTPメソッド(GET、POST、PUT、DELETE)ごとに処理を分岐
根拠:
- 実際のプロダクションコードでの使用例
- デザインパターン解説記事で頻繁に取り上げられる典型例
出典:
- GeeksforGeeks: Strategy Pattern Real-World Examples - https://www.geeksforgeeks.org/system-design/strategy-pattern-set-1/
- Stackify: Strategy Pattern Examples - https://stackify.com/strategy-pattern-definition-examples-and-best-practices/
- Codezup: Strategy Pattern Real-World Examples - https://codezup.com/strategy-pattern-real-world-examples/
信頼度: 高
2.3 いつStrategyパターンを使うべきか
要点:
以下の条件に当てはまる場合、Strategyパターンの適用を検討すべき:
- 複数の関連するアルゴリズムや振る舞いが存在する
- 実行時にアルゴリズムを切り替える必要がある
- if/elseやswitchによる分岐が複雑化している(3つ以上の条件分岐)
- アルゴリズムを独立してテストしたい
- 将来的に新しいアルゴリズムを追加する可能性が高い
- 各アルゴリズムが独自のデータや状態を持つ
使わない方が良い場合:
- アルゴリズムが1つまたは2つしかない場合(過剰設計)
- アルゴリズムが単純で、今後も変更の可能性が低い場合
- パフォーマンスが最重要で、関数呼び出しのオーバーヘッドが許容できない場合
根拠:
- デザインパターン適用のベストプラクティス
- 過剰設計(Over-engineering)のリスク管理
出典:
- Refactoring Guru: When to Use Strategy Pattern - https://refactoring.guru/design-patterns/strategy
- ExpertBeacon: A Beginner’s Guide to the Strategy Design Pattern - https://expertbeacon.com/a-beginners-guide-to-the-strategy-design-pattern/
信頼度: 高
3. サンプル:具体的なコード例
3.1 Perl/Mooでの実装例
要点:
PerlではMoo::Roleを使ってStrategy Interfaceを定義し、各Concrete StrategyクラスがwithでRoleを消費することで実装する。
Strategy Role(戦略インターフェース)
| |
Concrete Strategy(具体的な戦略)
| |
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| |
Context(コンテキスト)
| |
使用例
| |
根拠:
- Moo::Roleは
requiresでメソッドの実装を強制できる withによるRole消費はインターフェースの実装に相当するdoes属性でRole実装を型チェック可能
出典:
- Moo - Minimalist Object Orientation - https://metacpan.org/pod/Moo
- Moo::Role - Roles for Moo - https://metacpan.org/pod/Moo::Role
- Design Patterns in Modern Perl - https://leanpub.com/design-patterns-in-modern-perl
- Perl School: Design Patterns - https://perlschool.com/books/design-patterns/
信頼度: 高(公式ドキュメントおよび書籍)
3.2 他の言語での実装例(比較参考)
Python実装例
| |
TypeScript実装例
| |
出典:
- Refactoring Guru: Strategy Pattern Examples - https://refactoring.guru/design-patterns/strategy
- GeeksforGeeks: Strategy Pattern Implementation - https://www.geeksforgeeks.org/system-design/strategy-pattern-set-1/
信頼度: 高
3.3 MooディスパッチャーでのStrategy適用例
要点:
本リポジトリの既存実装(Mooを使ったディスパッチャー)は、Strategyパターンの実践例である。
関連内部記事:
/2015/11/16/083646/- JSON::RPC::Spec v1.0.5(ディスパッチャー機能)/2014/08/14/221829/- JSON::RPC::Specバージョンアップ(Router::Simple)/2025/12/04/000000/- Mojolicious入門(ルーティング解説含む)/2025/12/25/234500/- JSON-RPC Request/Response実装(Strategy的な構造)
参考例(簡易ディスパッチャー):
| |
根拠:
- ディスパッチャーは「どのハンドラーを使うか」を動的に決定する
- 各ハンドラーが共通のインターフェース(例:
execute()メソッド)を持つ - これはStrategyパターンの典型的な適用例
信頼度: 高(実装コードの分析に基づく)
4. 利点:Strategyパターンを使うメリット
4.1 主な利点
要点:
1. カプセル化と疎結合
- アルゴリズムを独立したクラスに分離できる
- クライアントコードはアルゴリズムの実装詳細を知る必要がない
- 各戦略が独自のデータや状態を持てる
2. SOLID原則への準拠
- Single Responsibility Principle(単一責任原則): 各戦略クラスは1つのアルゴリズムのみに責任を持つ
- Open/Closed Principle(開放閉鎖原則): 新しい戦略を追加する際、既存コードを変更する必要がない
- Liskov Substitution Principle(リスコフの置換原則): すべての戦略が同じインターフェースを実装し、交換可能
3. テスト容易性の向上
- 各戦略を独立してユニットテスト可能
- モックやスタブが作りやすい
- テストカバレッジが向上
4. 条件分岐の削減
- if/elseやswitchによる複雑な分岐を排除
- コードの可読性と保守性が向上
- バグの混入リスクが低減
5. 実行時の柔軟性
- プログラム実行中にアルゴリズムを切り替え可能
- 設定ファイルやユーザー入力に応じた動的な動作
- A/Bテストやフィーチャーフラグとの親和性が高い
6. 拡張性
- 新しいアルゴリズムの追加が容易
- 既存コードへの影響が最小限
- チーム開発での並行作業が容易
根拠:
- デザインパターンの標準的なメリットとして広く認識されている
- 実務での適用事例が豊富
- SOLID原則に基づく設計の利点
出典:
- Refactoring Guru: Strategy Benefits - https://refactoring.guru/design-patterns/strategy
- FreeCodeCamp: Strategy Pattern Advantages - https://www.freecodecamp.org/news/a-beginners-guide-to-the-strategy-design-pattern/
- Number Analytics: Mastering the Strategy Pattern - https://www.numberanalytics.com/blog/ultimate-guide-strategy-pattern-software-design
- ExpertBeacon: Benefits of Strategy Pattern - https://expertbeacon.com/a-beginners-guide-to-the-strategy-design-pattern/
信頼度: 高
4.2 実務での具体的なメリット
要点:
開発効率の向上
- 新機能追加時のコード変更が局所的
- レビューが容易(変更範囲が明確)
- 並行開発がしやすい(戦略ごとに担当を分けられる)
保守性の向上
- アルゴリズムの変更が他に影響しない
- バグ修正が容易(問題のある戦略だけを修正)
- コードの理解が容易(各クラスの責任が明確)
品質の向上
- テストが書きやすい
- 各戦略を独立して検証可能
- リグレッションテストが効果的
根拠:
- 実際のプロジェクトでの経験則
- アジャイル開発手法との親和性
信頼度: 中〜高(実務経験に基づく知見)
5. 欠点:Strategyパターンの制約やデメリット
5.1 主な欠点
要点:
1. クラス数の増加
- 各アルゴリズムごとに新しいクラスが必要
- プロジェクトのファイル数が増える
- クラス爆発(Class Explosion)のリスク
2. 間接性のオーバーヘッド
- Contextから戦略への委譲が発生
- 関数呼び出しの追加レイヤー
- 非常に単純な処理では直接実装より遅い可能性
3. 小規模プロジェクトでは過剰設計
- アルゴリズムが1つか2つしかない場合は不要
- シンプルなif/elseで十分なケースもある
- 過度な抽象化はコードを複雑にする
4. 戦略選択ロジックの複雑化
- 「どの戦略を使うか」を決定するロジックが必要
- Factoryパターンとの組み合わせが必要になることも
- 設定管理が複雑になる可能性
5. クライアントの責任増加
- クライアントが適切な戦略を選択する必要がある
- 戦略の存在を知っている必要がある
- 誤った戦略の選択によるバグのリスク
6. 学習コスト
- デザインパターンの知識が必要
- 新規メンバーの理解に時間がかかる
- ドキュメント整備が重要
根拠:
- デザインパターンの一般的なトレードオフ
- 実務での失敗事例
- 過剰設計(Over-engineering)の問題
出典:
- Dev.to: Mastering the Strategy Design Pattern - https://dev.to/syridit118/mastering-the-strategy-design-pattern-a-guide-for-developers-397l
- ExpertBeacon: Drawbacks of Strategy Pattern - https://expertbeacon.com/a-beginners-guide-to-the-strategy-design-pattern/
- GeeksforGeeks: Strategy Pattern Disadvantages - https://www.geeksforgeeks.org/system-design/strategy-pattern-set-1/
信頼度: 高
5.2 注意すべき落とし穴
要点:
アンチパターンへの転落
- 戦略が増えすぎて管理不能に
- 戦略間で重複コードが発生
- 過度な抽象化で逆に理解しにくいコードに
パフォーマンスへの影響
- 頻繁に呼び出される処理でのオーバーヘッド
- メモリ使用量の増加(多数の戦略オブジェクト)
- 最適化が難しくなる場合がある
設計の硬直化
- 一度パターンを導入すると変更が難しい
- インターフェースの変更が全戦略に影響
- リファクタリングのコストが高い
根拠:
- 実務での教訓
- パターン適用の失敗事例
出典:
- StackOverflow: Design Pattern Pitfalls - https://stackoverflow.com/questions/tagged/design-patterns
- Martin Fowler: When Patterns Attack - https://martinfowler.com/bliki/
信頼度: 中〜高
6. 競合記事の分析
6.1 主要な競合・参考記事
| サイト名 | 特徴 | URL | 評価 |
|---|---|---|---|
| Refactoring Guru | 図解が豊富、多言語対応、UML図あり | https://refactoring.guru/design-patterns/strategy | 最高 |
| GeeksforGeeks | コード例充実、実装パターン詳細 | https://www.geeksforgeeks.org/system-design/strategy-pattern-set-1/ | 高 |
| FreeCodeCamp | 初心者向け、段階的な解説 | https://www.freecodecamp.org/news/a-beginners-guide-to-the-strategy-design-pattern/ | 高 |
| Stackify | 実践的な事例、ベストプラクティス | https://stackify.com/strategy-pattern-definition-examples-and-best-practices/ | 高 |
| Wikipedia | 歴史的背景、形式的定義 | https://en.wikipedia.org/wiki/Strategy_pattern | 高 |
| Number Analytics | 詳細なガイド、応用例 | https://www.numberanalytics.com/blog/ultimate-guide-strategy-pattern-software-design | 中 |
| Codezup | 実世界の例、Python/Javaコード | https://codezup.com/strategy-pattern-real-world-examples/ | 中 |
6.2 競合記事との差別化ポイント
既存記事の問題点:
Perl/Moo実装例が少ない
- 多くの記事がJava、Python、TypeScriptに偏っている
- Moo::Roleを使った実装例が不足
抽象的な例が多い
- 支払い処理、交通手段など定番の例ばかり
- 実プロジェクトでの適用イメージが湧きにくい
日本語の包括的な記事が少ない
- 英語記事が主流
- 日本語での詳細な解説が不足
デメリットの言及が不十分
- メリットばかり強調されている
- 過剰設計のリスクに触れていない
本調査ドキュメントの強み:
Perl/Moo特化の詳細実装例
- Moo::Roleの
requiresを使った実装 - Perlコミュニティ向けの具体例
- Moo::Roleの
既存リポジトリとの連携
- Mooディスパッチャーシリーズとの関連性
- 実プロジェクトでの適用例(JSON-RPC)
バランスの取れた評価
- メリットとデメリットを明確に記載
- 使うべき場面、使わない方が良い場面を明示
日本語での包括的な調査
- 定義、用途、実装、利点、欠点をすべて網羅
- 信頼できる情報源からの引用
7. 内部リンク調査
7.1 関連記事(デザインパターン)
| ファイルパス | タイトル | 内部リンク | 関連度 |
|---|---|---|---|
/content/warehouse/design-patterns-research.md | デザインパターン調査ドキュメント | - | 最高(上位概念) |
/content/warehouse/moo-dispatcher-series-research.md | Mooディスパッチャーシリーズ調査 | - | 最高(実装事例) |
7.2 関連記事(Moo/オブジェクト指向)
| ファイルパス | タイトル | 内部リンク | 関連度 |
|---|---|---|---|
/content/post/2021/10/31/191008.md | 第1回-Mooで覚えるオブジェクト指向プログラミング | /2021/10/31/191008/ | 最高 |
/content/post/2025/12/30/163810.md | 第2回-データとロジックをまとめよう | /2025/12/30/163810/ | 高 |
/content/post/2025/12/30/163818.md | 第10回-ロール | /2025/12/30/163818/ | 最高(Moo::Role) |
/content/post/2025/12/30/163819.md | 第11回-委譲 | /2025/12/30/163819/ | 最高(委譲パターン) |
/content/post/2016/02/21/150920.md | よなべPerlでMooについて | /2016/02/21/150920/ | 中 |
/content/post/2009/02/14/105950.md | Moose::Roleが興味深い | /2009/02/14/105950/ | 中 |
7.3 関連記事(ディスパッチャー/ルーティング)
| ファイルパス | タイトル | 内部リンク | 関連度 |
|---|---|---|---|
/content/post/2015/11/16/083646.md | JSON::RPC::Spec v1.0.5(ディスパッチャー) | /2015/11/16/083646/ | 最高 |
/content/post/2014/08/14/221829.md | JSON::RPC::Specバージョンアップ(Router::Simple) | /2014/08/14/221829/ | 最高 |
/content/post/2025/12/04/000000.md | Mojolicious入門(ルーティング) | /2025/12/04/000000/ | 高 |
/content/post/2025/12/25/234500.md | JSON-RPC Request/Response実装 | /2025/12/25/234500/ | 高 |
/content/post/2025/12/21/234500.md | JSON-RPC 2.0で学ぶ値オブジェクト設計 | /2025/12/21/234500/ | 中 |
7.4 関連記事(その他)
| ファイルパス | タイトル | 内部リンク | 関連度 |
|---|---|---|---|
/content/post/2025/12/28/135534.md | GitHub Copilot Ask モードの真の使い方 | /2025/12/28/135534/ | 低(調査手法) |
/content/post/2000/10/07/133116.md | フォームからの入力(古典的BBS) | /2000/10/07/133116/ | 低(歴史的資料) |
8. 参考文献・参考サイト
8.1 公式書籍・定番書籍
| 書籍名 | 著者 | ISBN/ASIN | 備考 |
|---|---|---|---|
| Design Patterns: Elements of Reusable Object-Oriented Software | Erich Gamma, Richard Helm, Ralph Johnson, John Vlissides | ISBN: 978-0201633610 | GoF原典、必読 |
| Head First Design Patterns (2nd Edition) | Eric Freeman, Elisabeth Robson | ISBN: 978-1492078005 | 初心者向け、視覚的 |
| Design Patterns in Modern Perl | Mohammad Sajid Anwar | Leanpub | Perl/Moo実装の決定版 |
| Refactoring: Improving the Design of Existing Code | Martin Fowler | ISBN: 978-0134757599 | リファクタリング手法 |
| オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン | GoF(日本語版) | ISBN: 978-4797311129 | GoF原典の日本語訳 |
| 続・初めてのPerl 改訂第2版 | Randal L. Schwartz他 | ISBN: 978-4873117218 | Perlオブジェクト指向 |
8.2 信頼性の高いWebリソース
| リソース名 | URL | 特徴 |
|---|---|---|
| Refactoring Guru - Strategy | https://refactoring.guru/design-patterns/strategy | 図解豊富、多言語対応 |
| GeeksforGeeks - Strategy | https://www.geeksforgeeks.org/system-design/strategy-pattern-set-1/ | 実装例詳細 |
| Wikipedia - Strategy Pattern | https://en.wikipedia.org/wiki/Strategy_pattern | 形式的定義 |
| FreeCodeCamp - Strategy Guide | https://www.freecodecamp.org/news/a-beginners-guide-to-the-strategy-design-pattern/ | 初心者向け |
| Stackify - Strategy Pattern | https://stackify.com/strategy-pattern-definition-examples-and-best-practices/ | ベストプラクティス |
| Moo (CPAN) | https://metacpan.org/pod/Moo | 公式ドキュメント |
| Moo::Role (CPAN) | https://metacpan.org/pod/Moo::Role | Role公式ドキュメント |
8.3 関連パターン・補足資料
| パターン名 | 関連性 | 参考URL |
|---|---|---|
| Factory Pattern | 戦略の生成に使用 | https://refactoring.guru/design-patterns/factory-method |
| State Pattern | 状態に応じた振る舞い変更(Strategyとの違い) | https://refactoring.guru/design-patterns/state |
| Template Method | アルゴリズムの骨格定義(Strategyの代替) | https://refactoring.guru/design-patterns/template-method |
| Command Pattern | 処理のカプセル化(Strategyとの比較) | https://refactoring.guru/design-patterns/command |
| Dependency Injection | 戦略の注入手法 | https://martinfowler.com/articles/injection.html |
9. 調査結果のサマリー
9.1 主要な発見
Strategyパターンは振る舞いパターンの基本
- if/elseの肥大化を解決する最もシンプルなパターン
- Open/Closed原則への準拠が容易
- 実務での適用頻度が高い
Perl/MooでのStrategy実装は自然
- Moo::Roleの
requiresが戦略インターフェースとして機能 withによるRole消費が戦略の実装に相当does属性で型安全性を担保可能
- Moo::Roleの
ディスパッチャーはStrategyの実践例
- 本リポジトリの既存実装(Mooディスパッチャー)は典型的なStrategy適用例
- ルーティングとハンドラーの分離がStrategyパターンの構造に合致
過剰設計への警戒が必要
- アルゴリズムが少数の場合は不要
- クラス数の増加とのトレードオフを考慮
- 「使うべき場面」と「使わない方が良い場面」の見極めが重要
日本語でのPerl/Moo実装例が不足
- 多くの記事がJava、Python、TypeScriptに偏っている
- Perlコミュニティ向けの詳細な解説の価値が高い
9.2 技術的正確性を担保するための重要リソース
記事執筆時に参照すべき優先度の高い情報源:
最優先(Primary Sources):
- GoF書籍「Design Patterns」(原典)
- Moo公式ドキュメント(https://metacpan.org/pod/Moo)
- Moo::Role公式ドキュメント(https://metacpan.org/pod/Moo::Role)
- Design Patterns in Modern Perl(Perl特化書籍)
高優先度(Secondary Sources): 5. Refactoring Guru - Strategy(視覚的な理解) 6. GeeksforGeeks - Strategy Pattern(実装詳細) 7. Wikipedia - Strategy pattern(形式的定義)
補足資料(Tertiary Sources): 8. FreeCodeCamp - Strategy Guide(初心者向け解説) 9. 本リポジトリの既存実装(実践例) 10. SOLID原則の解説資料
9.3 不明点・今後の調査が必要な領域
パフォーマンスベンチマーク
- Strategyパターン適用前後の性能比較
- Perlでのオーバーヘッド測定
- 最適化手法
複合パターンの事例
- Strategy + Factory の組み合わせ
- Strategy + Decorator の組み合わせ
- ディスパッチャーでの応用
テスト戦略
- Strategy実装のユニットテスト手法
- モックとスタブの活用
- カバレッジの考え方
リファクタリング手順
- 既存のif/elseからStrategyへの段階的移行
- レガシーコードへの適用
- 安全なリファクタリング手順
10. まとめ
10.1 Strategyパターンの本質
Strategyパターンは、アルゴリズムの交換可能性を実現するシンプルかつ強力なパターンである。
- 問題: if/elseやswitchの肥大化、アルゴリズムの重複、拡張の困難さ
- 解決策: アルゴリズムをカプセル化し、実行時に切り替え可能にする
- 効果: Open/Closed原則への準拠、テスト容易性の向上、保守性の向上
ただし、過剰設計のリスクもあり、適切な場面で適用することが重要。
10.2 Perl/Mooでの実装のポイント
- Moo::Roleの
requiresで戦略インターフェースを定義 - 各戦略クラスが
withでRoleを消費 does属性で型安全性を確保- ディスパッチャーなど実践的な適用例が豊富
10.3 記事執筆時の注意点
- メリットだけでなく、デメリットも公平に記載
- 抽象的な例だけでなく、実プロジェクトでの適用例を含める
- Perl/Mooでの実装例を詳細に解説
- 既存の内部記事(Mooディスパッチャーシリーズなど)と連携
- 過剰設計のリスクについて警告
調査完了: 2025年12月31日 調査実施者: 調査・情報収集専門エージェント